2022年03月31日

東町

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本町の東に続く、国の登録文化財・楠戸家住宅のある町

東町は、鶴形山の南東に位置する地域です。鶴形山の南を東西に走る道を本町通りといいます。東町は、本町通りから東に続く東町通りを中心とするエリアです。

 

本町通り・東町通りは、かつて倉敷の町と早島(現 早島町)を結ぶ街道でした。早島で、岡山と金毘羅山を結ぶ「金毘羅往来」という街道に合流します。

 

かつて東町は豪商の住まいが多くありました。現在も残る家屋としては、楠戸家住宅があります。楠戸家は、「はしまや」を屋号とする呉服店です。明治2年に創業し、現在も営業を続けています。

 

楠戸家では、母屋・米蔵・墨蔵・道具蔵・塀などが明治期の状態を良好に保たれています。そのため平成8年(1996年)に楠戸家住宅は、国の登録文化財になりました。さらに母屋のうち店舗部・玄関・中座敷などは、平成14年(2002年)に倉敷市指定文化財になっています。

 

楠戸家住宅は、表の店舗部分と裏の居住部分を分離した平面形式の「表家造(おもてやづくり)」です。外観では、母屋の2階部分の漆喰(しっくい)を塗り込めた「虫籠窓(むしこまど)」が特徴といえます。

 

ほかにも海鼠壁(なまこかべ)をほどこした蔵、屋根の付いた板塀なども注目ポイントです。母屋の庇(ひさし)には、大きなガス灯があり、袖卯建(そでうだつ)も備えられています。

ピックアップ

楠戸家住宅(はしまや呉服店)

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楠戸家の住宅であり、呉服店「はしまや」の店舗です。明治2年創業で、現在も呉服店として営業しています。国の登録文化財、倉敷市指定文化財であり、明治時代中期以前を代表する町家として倉敷の町家の歴史を今に残しています。

 

はしまや呉服店には、かつて小説家・司馬遼太郎や陶芸家のバーナード・リーチといった著名人も来店しました。

アトリエ&サロンはしまや

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「アトリエ&サロンはしまや」は、楠戸家の米蔵を改装したギャラリー・カフェです。登録文化財で築120年という建物の中で、ランチやコーヒー、スイーツなどが楽しめます。アートの展覧会やミニコンサートといったイベントが開催されることもあります。

くらしき 窯と南イタリア料理 はしまや

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「くらしき 窯と南イタリア料理 はしまや」は、はしまや呉服店の通りを挟んだ斜向かいにあります。古い町家を改装したおしゃれな店内で、地元食材を使った南イタリア料理を楽しめるのが特徴です。