新渓園
無料で楽しめる日本庭園と広々とした和風建築
新渓園(しんけいえん)は、倉敷美観地区にある日本庭園と和風建築物です。大原美術館の南側に位置しています。庭園は入場無料。建物内は貸室利用のないときに無料で一般開放されています。
新渓園はもともと、1893年(明治26年)に倉敷紡績(クラボウ)の初代社長・大原孝四郎の還暦祝いとして建てられた別邸です。そのときの名称は向邸(むかいてい)でした。
その後、大原美術館の創立者である孝四郎の子・大原孫三郎によって、1922年(大正11年)に倉敷市へ寄贈されます。市へ寄贈後、大原孝四郎の雅号「新渓」にちなんで「新渓園」と名付けられました。
新渓園はおもに、美しい日本庭園と「敬倹堂(けいけんどう)」と「游心亭(ゆうしんてい)」と呼ばれる建物からなります。敬倹堂は56畳という大広間に、広い縁側を備えた和風建築。縁側の目の前には日本庭園が広がり、昔ながらの日本家屋の良さを体感できます。游心亭は、茶室を備えた数寄屋風の和風建築です。
敬倹堂の大広間は一般利用もでき、結婚式や観光イベントなども行われています。また游心亭も茶会などで、一般利用可能です。
新渓園の日本庭園は池泉回遊式庭園で、近代日本庭園の先駆者とされる作庭家・七代目 小川治兵衞が手がけました。青々とした木々や鮮やかな花、紅葉など、四季を通じて楽しめます。
ピックアップ
日本庭園
新渓園の広々とした日本庭園は、作庭家・七代目 小川治兵衞によって作庭されたものです。治兵衞は明治から昭和前期にかけて活躍し、近代日本庭園の先駆者と呼ばれています。
池泉回遊式庭園と呼ばれる形の日本庭園で、四季を通じてさまざまな植物や紅葉などを楽しめるのが特徴です。池は琵琶湖に見立てられており、庭園は近江八景をモチーフにしています。
敬倹堂
敬倹堂は56畳という非常に広い畳敷きの大広間と、開放感あふれる縁側のある和風建築の建物です。天井は高く大きな梁が並んでおり、迫力に圧倒されます。
大広間から見る日本庭園も美しく風流です。結婚式での和装の前撮りスポットとしても人気があります。
游心亭
游心亭は数寄屋風建築の建物で、平成の改修のときに増築されました。本格的な茶室と、2部屋で15畳の続き和室を備えた建物です。
実際に茶会のときに利用されており、茶道愛好家のあいだで親しまれています。
インフォメーション
住所 |
岡山県倉敷市中央1丁目1-20 |
---|---|
アクセス |
JR山陽本線 倉敷駅から徒歩約15分 |
TEL |
086-422-0338 |
公式HP | |
入場時間 |
9:00~17:00(受付は16:30まで) |
休場日 |
年末年始(12月29日~翌年1月3日) |
料金 |
無料(貸室利用は有料) |