日本郷土玩具館
歴史ある建物の中に、国内1万点の郷土玩具を展示
日本郷土玩具館は、伝統的な玩具や工芸品を展示する施設です。倉敷川畔の古い米蔵を改装し、1967年(昭和42年)に開館しました。設立者は、地元の玩具研究者・大賀政章(おおがまさのり)氏。
館内では、全国各地から収集された郷土色豊かな玩具を常時展示。展示室は4室あり、全部で約1万点の玩具が並び、江戸時代から現代までのさまざまな玩具を見られます。
外観は白壁が印象的な、まさに倉敷らしい歴史を感じさせるもの。目の前を流れる倉敷川と川沿いの柳並木とともに、美しい景観を形成しています。
第1室では、全国各地の地域に根付いた郷土玩具を展示。地元・倉敷に伝わる伝統である張子の虎のほか、桃太郎や金太郎など童話の主人公の人形などが陳列されています。
第2室にはダルマのほか、土人形・土鈴・鳩笛・絵馬などを展示。第3室は羽子板やコマ、こけしなどの木製玩具を展示しているほか、切手もあります。1983年6月22日、当時の館長が自身で作った大コマも見どころです。大コマは直径90cmもあり、これを自力で回して世界最長1時間8分57秒のギネス記録を作りました。
第4室は、お面・雛人形・天神・凧などを展示。とくに雛人形は時代ごとにさまざまなものが展示されており、つい見入ってしまいます。めずらしい次郎左衛門雛にも注目です。
また玩具や雑貨のショップや、クラフトやアートの展覧会を開催する「プラスワンギャラリー」を併設。自然素材のテーブルウェアーに倉敷ガラスや雑貨などが並んだ、中庭を囲むサイドテラスも併設されています。
ピックアップ
張子の虎
第1室に展示されている、張子の虎。「倉敷はりこ」として岡山県指定の伝統的工芸品になっています。倉敷はりこは1869年(明治2年)に倉敷で生まれました。手作業で制作され、さまざまなものがありますが、虎がもっとも知られています。
ダルマ
第2室には、ダルマが展示されています。全国各地から収集され、大きさも大小さまざまなものを多数陳列。迫力に圧倒されます。
こけし
第3室には木製玩具が展示されています。注目は非常にたくさん並べられたこけし。大きさもいろいろですが、表情もさまざま。こけしの顔一つひとつに注目してみてください。
雛人形
第4室には、お面や凧がたくさん展示されていますが、中でも圧巻なのは雛人形です。江戸時代など古い時代の雛人形が多数並べられ、時代や地位などによる雛人形の違いや変遷を楽しめます。
インフォメーション
住所 |
岡山県倉敷市中央1丁目4-16 |
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アクセス |
JR山陽本線 倉敷駅から徒歩約20分 |
TEL |
086-422-8058 |
公式HP | |
開館時間 |
10:00〜17:00 |
休館日 |
1月1日 |
料金 |
一般:500円 |