備中そば やぶ

美観地区の真ん中にある、関西風の出汁が香るそば屋

「備中そば やぶ」は美観地区の倉敷川沿いにあります。付近は飲食店が立ち並ぶエリアですが、看板がないので、店の前に掲げている旗が目印です。店の目の前には桜の木があり、春に訪れるひとの目を楽しませてくれます。

1975年（昭和50年）創業のそば屋で、古民家を改装している店舗です。内部は細長く奥へと続き、うなぎの寝床のよう。にぎやかな通りに面しているものの、食事の席は奥なのでひっそりと静かな雰囲気があります。

店名にある「備中」は、旧国名のひとつで、倉敷はこの国に位置していました。「やぶ」は竹やぶが広がって大きく成長するように、商売繁盛を願って付けられたのだとか。

そば屋ですが、うどんもあるので食べたい麺が異なるグループでも利用しやすいところ。そばとうどんの種類はどちらも豊富なうえ、トッピングまであります。肉や天ぷらなどのトッピングがあるので、好みのそば・うどんにすることも。

麺類以外では「やぶめし」が店のおすすめです。そばに使う出汁で炊いた炊き込みご飯で、竹の皮に包まれて提供されます。米には岡山県阿新地区(新見市)のヒメノモチと倉敷市真備町産のにこまるを使用。出汁が香り、もちもちとした食感の一品です。

おすすめ料理

しのだ巻そば

しのだ巻そばは温かいそばのみの提供です。

備中そば やぶのしのだ巻は、味を付けた油揚げに焼いた餅を入れたもの。しのだ巻がふたつ入っています。しっかりと甘く味付けされた油揚げは、餅と食べることでちょうどいい塩梅に。油揚げの旨みがつゆに染みわたり、よりそばがおいしくなります。

ボリュームがありますが、そばとの相性が大変よく食べていただきたい一品です。

しのだ巻はトッピングにもあります。気になるかたは他のそばに、しのだ巻を追加注文して食べてみては。

出汁は利尻昆布と鰹節からとった、甘みのある関西風の味です。ふわっと香る出汁が食欲をそそります。

田舎そば

備中そば やぶの田舎そばは冷たいそばです。

麺の上に鰹節、のり、ネギ、大根おろし、生卵がのった状態で提供されます。

冷たいそばの場合、つゆとわさびは別皿に。ぶっかけのように上からつゆをかけてもよし、つゆに浸して食べてもよし。店のおすすめはつゆに浸すスタイルです。

さらに大根おろしは天ぷらと相性がいいので、トッピングに注文するのもおすすめなんだとか。薬味がたっぷりあり、味の変化を楽しめるそばです。

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