お食事処 鶴形
倉敷で2番目に古い、歴史ある建物で味わう和食
「お食事処 鶴形」は、美観地区のメイン通り、倉敷川沿いにあります。1744年(徳川八代将軍吉宗の時代)に建設された、倉敷で2番目に古い建物です。
鶴形の建物は、江戸中期の町家建築で厨子二階造りの油問屋でした。厨子とは物置のことで、その名残として2階は物を保管する場所となっており、天井がない造りです。
油問屋が現在の旅館と食事処になったのは1970年のこと。2階の物置は2階席として団体での食事に使われ、壁には板画家・棟方志功の「鶴風」の力強い書が飾られています。また、地域のイベントで公開されることもあるそうです。
建物の入り口は2つあり、右が旅館、左がお食事処へ。宿泊者でなくとも食事ができるので、旅館の料理を誰でも気軽に食べることができます。
メニューは鯛茶漬けやすき焼き、刺身や小鉢がある昼膳「鶴風」など。
過去にはJALの国内線ファーストクラスの機内食を監修したり、天皇陛下が岡山に来られた時には昼食を提供したりしたこともあります。
倉敷を代表する和食店です。
おすすめ料理
名物 鯛茶漬け
お食事処 鶴形の名物料理は「鯛茶漬け」です。
鯛茶漬けには小鉢が2つと汁物が付いています。2日寝かせたゴマタレを鯛に絡めており、しっかりと味がしみているので、一口目はお茶をかけずに食べるのがおすすめ。 たっぷりとゴマが使用されているので、香ばしい香りが食欲をそそります。
次にお茶を注いだら、少し蒸らしましょう。ゴマダレと鯛の旨みがお茶碗いっぱいに広がります。
このゴマダレのレシピは歴代料理長に受け継がれており、門外不出なんだとか。
国産牛すき焼き鍋
あつあつの鉄板の器で提供される「国産牛すき焼き鍋」もおすすめメニューのひとつです。
できたてが運ばれてくると、辺り一面にすき焼きの香りが広がります。
「従業員はこの香りに苦しめられるんですよ。お腹がすくんです。」と言うスタッフのエピソードも。
鍋には国産黒毛和牛肉と玉ねぎ、ゴボウ、うどんが入っています。温泉卵は別皿で出されるので、お好きなタイミングで鍋に落としましょう。甘い割り下がしっかりと染みこんで、ごはんもすすみます。
鯛茶漬けのゴマダレ同様、すき焼きの割り下も門外不出です。
※鯛茶漬けもすき焼きも、ディナーでは御膳になります。
インフォメーション
住所 |
岡山県倉敷市中央1丁目3-15 |
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アクセス |
JR山陽本線 倉敷駅から徒歩約10分 |
TEL |
086-424-1635 |
営業時間 |
11:00~14:00(昼の膳) |
定休日 |
月曜日(月曜が祝日の場合は営業・翌日休み) |
公式HP |